太平洋を臨む原生林に囲まれた、豊かな自然の中で行うプログラムです。ネイティヴ・アメリカンが何千年にも渡って伝えてきた代表的な「浄化と癒しの知恵」である、スウェット・ロッジ(蒸し風呂)を行います。3.11以降、私たちは人間と自然との関係を改めて問い直しているのではないでしょうか。何があっても、私たちは自然の一部であり、切り離されては生きていけません。このワークショップは、大きな自然の生命力との直接的なつながりを取り戻し、生きることの根本に立ち返るための機会です。

この方法は現在、日本を含む世界各地で一般向けに実践されています。アメリカでは、医療関係者や心理学関係者などの間でも知られており、他に学校教育、環境教育のプログラムにおいても取り入れられています。

皆で作るスウェット・ロッジ

 

まず初日に、基本的な考え方と方法について説明し、翌朝、日の出と共に行われるスウェット・ロッジの準備をします。このロッジは、ドーム型に竹を組み合わせ、布などで覆ったものです。15人前後が入れる広さです。当日、実際に行うときには、たき火で真っ赤になるまで熱した石を入口から運びこみます。この石にセージなどの薬草をまいて水をかけると蒸気が発生し、ロッジの中が暑くなります。石を囲んで皆が座っている地面には、よもぎなどの薬草が敷き詰められています。私たちの生命を支え、健康と癒しの源となっている、水・火・石・土・緑など、自然の基本要素を実感できます。それは、縄文の記憶にもつながるものかもしれません。

ロッジの入口を閉めると、中は真っ暗になります。このロッジは子宮の象徴であり、暗闇から生命が誕生する場です。子宮の中に戻って、たくさんの汗を流し、心身共に生まれ変わって再生するというのです。また、自分自身と向き合い、心からの言葉や祈りを分かち合う場でもあります。終了後、外に出ていくと、日常では味わえない、深い心地よさや自然とのつながりを感じます。また、日常に戻ってからも深いところで癒しと変化のプロセスが進んでいくのを感じます。熱く、暗い空間の中にいることはチャレンジですが、それだけ得るものも大きいといえるでしょう。

ヴィジョン・クエスト-それぞれの場所へ

 

ロッジの後、しばらく休憩したり朝食をとった後、自然の中で静かに過ごします。それは、大自然に自分が向き合い、これから歩むべき道についてのヴィジョンを心から探し求める「ヴィジョン・クエスト」という伝統をベースとしたものです。

古代から人間は、生きる方向性を明らかにしたいときや、生きる意味を知りたいときに自然の中に入り、深く自分を見つめてきました。また日常の刺激や情報から遮断された場で、自分のいのちを支えている大きな生命の流れを感じとってきました。

それは内なるスピリットと、ネイティヴ・アメリカンがグレート・スピリットと呼ぶ、宇宙の摂理との出会いの機会でした。この世界のあらゆるものがスピリットをもっており、そのつながりの中に自分が生きていること、自分がひとりではないことを体感することができるのです。

ヴィジョンは、自然界からの何らかのメッセージやインスピレーション、出会いなど、さまざまな形で訪れます。調和と変化、ダイナミズム、完全さを備え、すべてのものを生み出すうつわである自然の中に戻り、東西南北、天地、惑星の運行という、「方向」の原点に触れること、そして、地球の上に自分の居場所があるという感覚は、日常に戻ってからもとても大切な体験となるでしょう。

ガイド役を務めるティム・マクリーンは、ネイティヴ・アメリカンのメディスン・ウーマンの手ほどきを受けました。これまでの10年以上の経験を基に、無理なく、安全に体験していただけます。

 

 

たっぷり汗をかいたあとは、恍惚としてからだが浮き上がるような感じになり、不安やわだかまりが一掃され、すがすがしい活力がみなぎってくる。スウェット・ロッジから出る、・・・高揚感は一時間ほどつづき、徐々に深いくつろぎの感情に変わり、・・・自分の力に対する自信や快い健康感は、その後も長くつづく。

 

---『太陽と月の結婚』アンドルー・ワイル著 上野圭一訳より


北米大陸先住民の浄化の儀式である。人間は母なる大地と宇宙の子ども。ロッジは「子宮」の象徴だ。・・・「子宮」からはい出たとき、・・・もうとっぷりと暮れた夜だったのに、この世界に光が満ち満ちていることを、すごく思った。

 

---朝日新聞によるC+Fのスウェット・ロッジ取材記事より

 

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